「Webデザイナー案件ってどうやって獲得するの?」「フリーランスのWebデザイナー案件で求められるスキルは?」「案件を安定的に受注する方法を知りたい」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

Webデザイナーが独立してフリーランスとして活動するうえで、案件の獲得方法や案件の種類を理解していないと収入が不安定になったり、自分のスキルに合わない仕事を選んでしまったりするリスクがあるので注意しましょう。

この記事では、Webデザイナーが案件を獲得するための方法、案件単価、高単価の案件を得るためのスキル、案件を選ぶときの注意点について詳しく解説します。

フリーランスWebデザイナーの近況

フリーランスWebデザイナーの案件は現在どのような状況なのでしょうか。近況を解説します。

フリーランスWebデザイナー案件の傾向

フリーランスWebデザイナーの案件には近年いくつかの傾向が見られます。

現在のフリーランスWebクリエイターの人材・案件動向に関する調査」を見ると、Webデザイナー案件を希望する人が最も多く、登録者全体の約35%を占めるという結果となっています。

その一方で、案件の種類には変化が見られます。同調査によると、従来のWebデザインやコーディングといった領域は縮小傾向にあり、代わりにUI・UXデザインの需要が高まっているとされています。特に、ユーザーが快適に利用できる導線設計やアプリ化を意識したデザインなど、より上流の工程に関わる案件が増加しているのが特徴となっています。

こうした背景には、企業が「見た目の美しさ」だけでなく「ユーザー体験」や「ブランド価値の向上」を重視するようになったことが挙げられるでしょう。

働き方

フリーランス白書2021」によると、フリーランスのWebデザイナーでは『本業として活動している』と回答した人が47.9%、『副業として取り組んでいる』と回答した人が52.1%と、ほぼ半数ずつに分かれる結果となっています。

また、「フリーランス・個人事業主のWebデザイナーを対象とした調査」によると、働き方の満足度については「かなり満足している」が24.5%、「やや満足している」が40.2%となっており、全体の半数以上がフリーランスという働き方に満足していると回答しています。その理由としては、働く場所や時間を自分で選べる自由度の高さや、会社員時代に比べてストレスが軽減されたことを挙げる人が多い傾向にあります。

このように、フリーランスWebデザイナーは本業・副業どちらの形態でも活動でき、ライフスタイルやキャリア設計に合わせて柔軟に働き方を選べることが大きな特徴といえるでしょう。

収入

フリーランスWebデザイナーはどれくらいの収入を得ているのでしょうか。「Webデザイナーの年収に関する意識調査」を見ると、以下のようになっています。

月収レンジ 割合
20万円未満 24.2%
20万円~30万円未満 20.4%
30万円~40万円未満 14.6%
40万円~50万円未満 13.6%
50万円~80万円未満 4.9%
80万円~100万円未満 1.9%
100万円以上 9.7%
答えたくない 10.7%

調査結果を見ると、フリーランスWebデザイナーの収入は「20万円未満」「20~30万円未満」の層が全体の約44%を占めており、低収入にとどまっている人が多いことがわかります。

一方で、「30~50万円未満」の層も3割近く存在しており、副業や兼業として収入を得ているケースや、継続的な取引先を持つことである程度安定した収入を確保できているケースも見られます。さらに「100万円以上」の回答も9.7%あり、少数ながら大きな収入を得ている人がいるのも特徴です。

フリーランスWebデザイナーの案件単価とは

フリーランスWebデザイナーの案件単価はどの程度なのでしょうか。

フリーランス案件の報酬相場調査」によると、職種別で前月と比較して大きく報酬が伸びた職種のひとつがWebデザイナーであり、平均単価は70.0万円と報告されています。前月比で+4.2万円(6.4%増)と大幅な上昇を示しており、スキルを磨けば高単価案件を獲得できるチャンスが広がっているといえるでしょう。

また、「フリーランスの報酬・働き方に関する調査」によれば、フリーランスWebデザイナーの年収は600万円以上が69%、さらに800万円以上が39%を占めるという結果も出ています。中央値の時給は3,594円と高水準であり、従来の単価が低いというイメージとは異なり、高い専門性や経験を持つデザイナーは十分に高収入を得られる環境にあるといえるでしょう。

Webデザイナーが高単価の案件を得るためのスキル

では、Webデザイナーが高単価の案件を得るためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。「フリーランス・個人事業主を対象とした調査」によると、フリーランスとして活躍するうえで重要なのは「ポータブルスキル」であるとされています。

これは汎用的なビジネススキルのことであり、具体的にはクライアントの課題を引き出すヒアリング力や提案力、進行管理スキル、コミュニケーション力といったスキルのことを指します。デザインスキルやプログラミングスキルは当然必要ですが、こういったポータブルスキルも必要なのです。

プログラミングスキル

Webデザイナーが高単価の案件を得るためには、プログラミングスキルを身につけるのも大事です。

Webデザイナーの案件においては単にデザインデータを納品するだけではなく、HTML・CSSでのコーディングやJavaScriptによるアニメーション・動きの実装、WordPressをはじめとするCMSの設定やカスタマイズ、基本的なサーバー操作まで求められるケースが増えています。

Webデザイナーがこれらのスキルを身につけていると、デザインから実装、さらに公開や運用まで一貫して対応できるため、案件を獲得しやすくなりますし、報酬の単価も上がるでしょう。

コミュニケーション力

高単価の案件を獲得するためには、デザインや技術力だけでなく、コミュニケーション力も欠かせません。クライアントの要望を正確にヒアリングし、潜在的な課題を引き出して整理する力は、プロジェクトの成功を大きく左右します。また、デザインの意図や実装方法を分かりやすく説明できることも、信頼構築において重要でしょう。

さらに、納期や予算などの条件交渉、進捗状況の適切な共有、修正依頼への柔軟な対応といったやり取りにおいても、円滑なコミュニケーションが不可欠です。単に依頼を受けて作業するのではなく、クライアントにとって相談しやすいパートナーとなることで、継続的な依頼や紹介につながりやすくなります。その結果、安定的に高単価の案件を受注できるようになるでしょう。

営業力

Webデザイナーが高単価の案件を得るためには、営業力も欠かせないスキルです。デザインや実装のスキルが高くても、自ら仕事を獲得する力がなければ案件の幅は限られてしまいます。積極的にクライアントにアプローチし、自分の実績や強みを効果的に伝えることで、より多くの仕事を獲得できるでしょう。

また、営業力を身につけることで、制作会社や仲介エージェントを通さずに直接契約を結ぶことが可能になります。これにより仲介手数料が不要となり、報酬をそのまま受け取ることができるため、結果的に単価を上げやすくなります。自分自身で価格交渉や契約条件の調整を行えるため、希望に沿った条件で仕事を進めやすくなるのも大きなメリットです。

マネジメントの知識

Webデザイナーが高単価の案件を獲得するためには、マネジメントの知識を身につけることも重要です。

高単価案件の多くはデザインだけでなく、プロジェクト全体を見渡す力やクライアントとの調整力を求められます。単にデザインを作成するだけでなく、進行管理やチーム内のコミュニケーション、納期調整といったマネジメントスキルがあることで、クライアントから信頼されやすく、より高い報酬を提示できる立場になります。

実際に、「デザイン+プロジェクト管理」を担当できるデザイナーは希少性が高いため、継続的に高単価案件を任されるケースが多いといえます。このように、マネジメントの知識を習得することで、Webデザイナーは高単価の案件を安定して獲得しやすくなるのです。

マーケティング

Webデザイナーが高単価の案件を得るためには、マーケティングの知識を持つことも大きな強みとなります。

多くのクライアントは見た目が美しいデザインだけではなく、「売上や集客につながるデザイン」を求めています。単にデザインを整えるだけでなく、ターゲットユーザーの分析、ユーザー導線の設計、コンバージョン率を高めるレイアウトやCTAの配置など、マーケティングの視点を持ったデザインができるデザイナーは付加価値が高く評価されます。

例えば、同じランディングページ制作でも、ユーザーの購買を誘導できる配置や文章構成、A/Bテストを踏まえた改善提案まで提案できるデザイナーは、クライアントにとって「成果に直結するパートナー」となります。その結果、単価が高いだけでなく、継続的な依頼や長期契約につながりやすいのです。

フリーランスWebデザイナー案件を選ぶ時の注意点

フリーランスのWebデザイナーが案件を選ぶ際には、報酬や仕事内容だけでなく、契約条件やクライアントとのやり取りなど、さまざまな点に注意を払う必要があります。

ここでは、フリーランスデザイナーを対象にしたアンケート調査をもとに、フリーランスWebデザイナーが案件を選ぶ際に注意すべき具体的なポイントや、トラブルを避けるために気を付けるべき点について解説していきます。

契約面

フリーランスWebデザイナーが案件を受注する際に注意すべきなのが契約面です。契約条件があいまいなまま仕事を始めてしまうと、納期の延長や追加修正の無償対応を求められるなど、後々トラブルに発展するリスクがあります。

特に注意したいのは、納期・単価・修正回数・支払い条件などです。これらが契約書やメールで明文化されていない場合、認識のズレが起きやすく、成果物の完成後に修正や追加作業を強いられるケースも少なくありません。

また、働く場所や時間の自由度についても確認しておくことが大切です。リモートワークが可能か、定例会議の頻度はどの程度かといった点を事前に把握しておくことで、自分のライフスタイルに合った案件を選びやすくなるでしょう。

コミュニケーションの取りやすさ

案件をスムーズに進めるうえで、クライアントや担当者とのコミュニケーションの取りやすさは重要です。どれだけ報酬や条件が良くても、担当者のレスポンスが遅かったり、要望があいまいで情報共有が不足していたりすると、作業効率が下がり納期に遅れが出るリスクもあります。

特に、担当者がプロジェクトの進行や意思決定にどの程度関与しているか、またフィードバックが的確かどうかは案件の質を大きく左右します。メールやチャットでの連絡が迅速か、オンラインミーティングの調整がスムーズかといった点も事前に確認しておくと安心でしょう。

信頼できる担当者と円滑にやり取りできる環境であれば、無駄なやり直しやストレスが減り、結果として高品質な成果物を効率的に納品することにつながるはずです。

長期案件になるかどうか

フリーランスWebデザイナーにとって、案件が単発で終わるのかそれとも長期的な契約なのかは大きなポイントです。単発案件は短期間で収入を得られる一方、次の仕事を探す手間が増えるため安定性に欠ける側面があります。

長期案件であれば継続的に報酬を得られるだけでなく、クライアントとの関係性を深めながら効率的に業務を進めることができます。特に、サイト運用や定期的な更新、保守管理などを伴う案件は、毎月一定の収入が得られるのでフリーランスにとって魅力的です。

ただし、特定のクライアントに依存しすぎると契約終了時に収入が大きく減少するリスクもあるため、複数の案件をバランスよく組み合わせることが重要です。

フリーランスWebデザイナーが案件を探す方法

フリーランスWebデザイナーが案件を探すには、さまざまな方法があります。

「フリーランスデザイナーの現状・実態」に関する調査によると、「友人や知人の紹介」が38.2%、次いで「登録しているフリーランス専門エージェントからの斡旋」が33.8%、「クラウドソーシングなどのマッチングサイトで都度受注」が29.5%という結果となりました。それぞれの方法について解説します。

人脈

フリーランスWebデザイナーが案件を獲得するうえで、人脈は非常に大きな力になります。

前職での企業やクライアントとのつながりを維持しておくことで、継続的な案件の紹介や新規案件の依頼につながることがあります。また、友人や知人からの紹介も信頼性が高いため、スムーズに契約が進みやすい点が特徴です。

人脈を広げるためには、業界イベントや交流会に積極的に参加したり、SNSやポートフォリオサイトを活用して自身の活動を発信することも有効です。信頼を積み重ねることで、口コミや紹介によって新たな案件のチャンスが広がるでしょう。

フリーランスエージェント

フリーランスエージェントは、Webデザイナーと企業をマッチングする仲介サービスです。案件の紹介だけでなく、契約条件の交渉や報酬の支払い管理などもサポートしてくれるため、安心して案件を受けられる点が大きなメリットです。

特にフリーランスとして独立したばかりの人や、営業活動が得意ではない方にとっては、エージェント経由で案件を獲得することで安定した収入につながりやすくなります。また、非公開案件や高単価の案件を扱っているエージェントも多いため、スキルや経験に応じてステップアップしていくことも可能です。

さらに、エージェントは営業活動以外にも、面接に向けた対策や業界の最新情報の提供、キャリア相談なども行ってくれるため、長期的なキャリア形成を考える上で大きな支えとなります。単発の案件獲得だけでなく、将来的なキャリアプランを見据えた活動ができるのもフリーランスエージェントを利用する大きな利点です。

クラウドソーシングサイト

クラウドソーシングサイトは、オンライン上で案件を募集する企業とフリーランスをマッチングさせるプラットフォームです。Webデザイナーにとっては、自分のスキルや希望条件に合った案件を探しやすく、初心者からでも仕事を獲得できる点が大きな魅力です。

また、案件の種類が豊富でロゴ制作やバナー作成、Webサイトのデザインなど幅広いジャンルの仕事を見つけられるため、自分の得意分野を活かしたり、新しい分野に挑戦する機会としても活用できます。

ただし、応募者が多いため報酬が相場より低くなりやすい点や、実績が少ないうちは案件を受注しにくい点には注意が必要です。

フリーランス案件サイト

フリーランス案件サイトは、企業が掲載している案件情報をフリーランスが自ら検索し、応募する形式のサービスです。クラウドソーシングサイトよりも長期的かつ継続性のある案件が多く、プロジェクト単位で数か月~数年にわたって関わるケースも少なくありません。特にWebサイトの新規構築や大規模リニューアルといった規模の大きい仕事が見つかりやすく、安定した収入を確保できる可能性があります。

ただ、案件の検索や応募、契約のやり取りはフリーランス本人が直接行う必要があり、営業力やコミュニケーション力も問われます。そのため、独立したての初心者よりは、ある程度の経験を積んだフリーランスWebデザイナーに向いている方法といえるでしょう。

Webデザイナーのフリーランス案件ならベスキャリITで

フリーランスWebデザイナーは、会社員と比べて自由度の高い働き方ができるうえ、自分の実力次第で収入を伸ばせる大きな魅力があります。

Webデザイナーとして経験を積み、十分なスキルを身につけた後には、フリーランスとして独立するのも有力な選択肢といえるでしょう。一方で、フリーランスとして安定的に案件を獲得し収入を得続けるには注意すべき点がありますし、自分に合った案件を効率よく見つけるためのノウハウも欠かせません。

そこでおすすめなのが「ベスキャリIT」です。ベスキャリITは、フリーランスや独立を目指すWebデザイナーに特化した案件紹介サービスです。15年以上の運営歴があるため、全国の企業と強固なネットワークを構築しており、直請け案件や高単価案件を豊富に扱っています。

また、専任のキャリアアドバイザーが在籍しているため、希望条件に合った案件の紹介はもちろん、契約交渉やキャリアプランの相談まで手厚くサポートしてくれるのも特徴です。「案件探しに時間を取られたくない」「安定して継続的に案件を確保したい」というフリーランスWebデザイナーにとって、ベスキャリITはおすすめです。ぜひご登録ください。

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