「フリーランスのITエンジニアって稼げるの?」「会社を辞めて独立したいけど、安定して仕事が取れるか不安」などのように考えている人も多いのではないでしょうか。

フリーランスのITエンジニアには収入や働き方の自由度が魅力である一方で、案件の獲得方法や単価交渉、安定的な収入を得るための仕組みを知らないと、思うように稼げず、フリーランスとしてのキャリアに失敗するリスクがあります。

そこでこの記事では、ITエンジニアがフリーランスとして働くメリット・デメリット、フリーランスの収入事情を紹介するとともに、ITエンジニアがフリーランスになる際の流れや案件の取り方を解説します。

フリーランスのITエンジニアの現状とは?データから検証

まず、フリーランスのITエンジニアの人口や傾向、フリーランスになった人の満足度などについて解説しておきます。

フリーランスITエンジニアの現状

フリーランスのITエンジニアの需要は、近年ますます高まりを見せています。フリーランスエージェント市場の動向分析によると、2024年時点で国内のITフリーランス人口は約35.3万人に達しており、前年比107.1%と大きく増加しています。

また、フリーランスエージェント市場も活況を呈しており、2024年には2,562億円規模に達しました。前年比124.2%と高い成長率を記録しており、フリーランス向けのサポート体制や案件紹介の仕組みも整いつつあることがわかります。

さらに、経済産業省の報告でも今後のIT人材不足が深刻化すると予測されており、2030年には「40~80万人の規模で不足が生じる懸念がある」とされています。それに伴いフリーランスITエンジニアへの需要も引き続き拡大していくでしょう。正社員採用だけでは人材を十分に確保できない企業にとって、フリーランスは柔軟かつ即戦力となる貴重なリソースとして重宝されるでしょう。

フリーランスITエンジニアの満足度

フリーランスの意識・就業実態調査 2024年版」によると、独立して活動しているエンジニアの61.9%が、現在の働き方に「満足している」と回答しています。

さらに、「今後もフリーランスとして働き続けたいか」という問いに対しては、「続けたい」「どちらかというと続けたい」と答えた人の合計が90.7%に達しており、多くのフリーランスが将来的にもこの働き方を継続したいと考えていることがわかります。実際、フリーランスという働き方は、収入や働く環境、人間関係に対してもポジティブな評価を得ており、自分のライフスタイルに合わせて柔軟にキャリアを築ける点が高く評価されています。

このように、フリーランスITエンジニアという働き方は満足度が高く、多くのエンジニアにとって現実的で有望なキャリア選択肢となっているといえるでしょう。

フリーランスエンジニアとは?職種やリスク、仕事獲得方法などを解説

ITエンジニアがフリーランスになるメリット

ITエンジニアがフリーランスになることには、どのようなメリットがあるのでしょうか。

働く場所や時間に縛られない

ITエンジニアがフリーランスとして働く大きな魅力は、働く場所や時間に縛られない自由な働き方ができることです。

実際、「“フリーランスエンジニアとしての働き方”についてのアンケート調査」によると、フリーランスのメリット・満足している点として「働く時間に縛られない」が約44.8%、「働く場所に縛られない」が約44.7%と、多くの人が自由度の高さをメリットと感じていることがわかります。

フリーランスのITエンジニアであれば、通勤の必要がなく、インターネット環境さえ整っていれば、自宅はもちろん、カフェや地方、さらには海外でも仕事が可能です。さらに、自分のライフスタイルに合わせて稼働時間を調整できるため、育児や介護、副業との両立もしやすくなります。

このように、場所や時間にとらわれず自分のペースで働ける柔軟な環境こそが、ITエンジニアがフリーランスを選ぶ大きなメリットのひとつといえるでしょう。

収入が上がる可能性がある

フリーランスITエンジニアとして働くことの大きな魅力のひとつが、収入アップの可能性がある点です。

上のアンケート調査でも、フリーランスになってから「収入が上がった」と回答した人は約59.5%にのぼっています。フリーランスであれば、自身のスキルや経験に見合った単価で案件を受注できるため、会社員時代と同じ労働時間でも、より高い報酬を得られる可能性があります。さらに、複数の案件を同時に進める、専門性の高い業務に特化するなど、働き方の工夫をすることで収入をさらに伸ばすことも可能です。

このように、フリーランスITエンジニアは、自分の実力や努力次第で収入を大きく伸ばせるため、会社員の収入に不満がある人には魅力的な働き方だといえるでしょう。

スキルアップができる

ITエンジニアがフリーランスとして働くことで、実務を通じてスキルアップを図ることができます。

フリーランスは、会社員と異なり自ら案件を選べるため、自分が興味のある技術領域や新しい分野に積極的にチャレンジしやすい環境にあります。また、案件ごとに異なる企業のプロジェクトに関わることで、多様な開発手法や業務フローに触れられる点も成長を加速させるポイントです。

また、フリーランスは技術だけでなく、営業力やマネジメント力、自己管理能力も求められるため、総合的なビジネススキルが自然と身につきやすくなります。このように、フリーランスITエンジニアは実務経験を重ねながら、自分の成長に直結する案件を選んでスキルを磨くことができるため、継続的なスキルアップが見込める働き方だといえるでしょう。

案件やクライアントを自分で選べる

ITエンジニアがフリーランスとして働くメリットのひとつに、案件やクライアントを自分で選べるという自由度の高さがあります。

会社員とは異なり、フリーランスは自身のスキルや興味、ライフスタイルに合った案件を選んで受注できるため、無理なく自分らしい働き方を実現しやすいです。また、相性の悪いクライアントや条件に納得できない案件は避けることができるため、ストレスの少ない職場環境を自ら作ることが可能です。

例えば、「最新技術に携わりたい」「週3日だけ働きたい」といった希望がある場合でも、それに合った案件を選択できます。さらに、信頼できるクライアントと長期的な関係を築くことで、安定した収入や継続案件につながるケースも少なくありません。このような自由度の高さは、フリーランスITエンジニアにとって大きな魅力といえるでしょう。

人間関係のストレスが減る

ITエンジニアがフリーランスになるメリットのひとつに、職場の人間関係によるストレスが軽減される点が挙げられます。

正社員として企業に勤めていると、上司や同僚との関係、社内の力関係、評価制度など、人間関係がストレスの原因になることも少なくありません。特にIT業界ではチーム開発が多く、メンバーとの相性やコミュニケーションのズレが業務に影響を与えることもあります。

しかしフリーランスであれば、クライアントとのやりとりは基本的に業務上のやり取りが中心であり、必要以上に深い人間関係を築く必要がありません。万が一相性が合わないと感じた場合でも、次回以降はそのクライアントを避ける選択ができるということも大きなメリットでしょう。

フリーランスは煩わしい人間関係からある程度距離を置けるため、ストレスを最小限に抑え、自分の業務に集中しやすい環境で働けるのが魅力なのです。

出典:https://relance.jp/blog/

ITエンジニアがフリーランスになるデメリット

ITエンジニアがフリーランスになることにはデメリットもあります。「“フリーランスエンジニアとしての働き方”についてのアンケート調査」をもとに解説します。

社会的信用が低い

ITエンジニアがフリーランスになるデメリットのひとつには、会社員に比べて社会的信用が低く見られやすいことがあります。

フリーランスは企業に属していないため、安定した収入や雇用の継続性が担保されにくいと見なされがちです。そのため、住宅ローンや自動車ローンの審査、クレジットカードの発行、賃貸契約などで不利になるケースがあります。特に独立直後は収入の実績も乏しく、金融機関などからの信用を得にくいでしょう。

上のアンケート調査でも、フリーランスになって感じたデメリットとして、「社会的信用の低さ」がもっとも多くなっています。家庭を持つエンジニアにとっては、この点が大きな懸念材料になるでしょう。

事務作業が必要

フリーランスのITエンジニアになると、事務作業をすべて自分で対応する必要があります。会社員であれば経理や総務が代行してくれる請求書の発行や契約書の作成、確定申告なども、自分で管理・処理しなければなりません。

なかでも、税務処理や経費管理、帳簿付け、納税スケジュールの管理といった業務は、慣れるまでは大きな負担となります。これらに時間を取られることで、本来集中すべき開発業務に支障が出る可能性もあります。

「フリーランスエンジニアとしての働き方」に関するアンケート調査でも、「労務や確定申告などの事務作業に手間がかかる」という不満は、デメリットとして2番目に多く挙げられていました。こうした負担を軽減する方法として、税理士への依頼やクラウド会計ソフトの活用といった対策もありますが、一定のコストがかかる点に注意が必要です。

将来の社会保障が少ない

フリーランスのITエンジニアは、会社員と比べて社会保障の手厚さが異なります。会社員であれば、厚生年金や健康保険、雇用保険、労災保険といった各種制度が整備されており、老後や病気・失業時の備えも比較的安定しています。

しかしフリーランスになると、これらの多くに自力で加入・管理する必要があり、カバーされる範囲も限定的です。たとえば、年金は厚生年金ではなく国民年金が中心となり、将来受け取れる金額が少なくなる傾向にあります。また、雇用保険や労災保険には原則として加入できないため、失業時やケガによる収入減への備えも不十分になりがちです。

このようなリスクに備えるためには、個人での資産形成や保険の加入、iDeCo・NISAなどの活用が欠かせません。フリーランスという自由な働き方を選ぶ以上、将来を見据えたライフプラン設計も重要な課題となるのです。

案件の獲得が自己責任

フリーランスのITエンジニアにとって、案件の獲得は大きな課題のひとつです。会社員であれば、営業部門などが仕事を受注してくれるため、エンジニアは与えられた業務に集中できます。しかしフリーランスの場合、案件探しから営業活動、契約までをすべて自分で行う必要があります。

特に独立して間もない時期や、実績が乏しいうちは信頼を得るまでに時間がかかりやすく、営業活動に多くの時間と労力を割かれることになります。その結果、本来注力すべき開発業務にかける時間が減少し、収入の不安定化にもつながる可能性があります。

こうした課題に対処するためには、実績を積み重ねて信頼を得ることはもちろん、フリーランス専門のエージェントサービスを活用するのも有効です。エージェントに営業や単価交渉を代行してもらえば、安定して案件を受けられる可能性が高まり、本業に集中しやすくなります。

フリーランスITエンジニアの収入事情

ITエンジニアはフリーランスになることでどれくらいの収入が得られるのでしょうか。収入事情を解説します。

会社員との比較

フリーランスという働き方に関する意識・就業実態調査(2024年版)」によると、「ITエンジニア・開発系」のフリーランスは、会社員の平均年収491.8万円に対して、フリーランスでは564.9万円と、約73万円も高い水準となっています。

他の職種では、会社員とフリーランスの間に大きな年収差は見られないケースもありますが、ITエンジニアに関しては、フリーランスになることで明確に収入が向上していることがわかります。

会社員は、安定した給与や福利厚生が魅力である一方で、昇給や収入アップには年功序列や評価制度に左右されやすく、短期間で大幅な年収増を実現するのは難しい傾向があります。一方、フリーランスのITエンジニアは、自身のスキルや実績に応じて高単価の案件を選べるため、短期間で収入を伸ばしやすい点が特徴です。特にAIやクラウド、モバイルアプリ、セキュリティといった高需要分野では、月単価70万~100万円超の案件も多いです。

平均年収

フリーランスエンジニアの平均年収は全体的に上昇傾向にあります。「フリーランス白書2024」によると、「フリーランスエンジニアとしての年商はいくらですか?」という設問に対し、最も多かった回答は「500万円以上800万円未満」(27.1%)、次いで「300万円以上500万円未満」(25.8%)となっています。

同調査では、フリーランスエンジニア全体の平均年商は約632万円とされており、前回調査と比較して200万円~800万円未満の割合が減少し、800万円以上の年商を得る人の割合が増加していることが明らかになっています。

この背景には、DXやクラウドサービスの普及といった時代の流れによって、ITエンジニアの市場価値が高まり、単価や案件数が増えていることが要因と考えられます。スキルと実績次第で、高年収を目指しやすい環境が整ってきているといえるでしょう。

時給

フリーランスエンジニアの時給は、経験やスキル、担当する業務内容によって大きく異なりますが、全体として高水準です。

フリーランス実態調査2023」によると、ITエンジニア・クリエイター系フリーランスの時給は「4,000円以上」が最多で、全体の約27.3%を占めています。次いで「2,000円以上3,000円未満」が約21.7%、「3,000円以上4,000円未満」が約21.0%と続いており、全体の約30%以上が時給3,000円以上の単価で働いており、スキルや経験、扱う技術領域によっては5,000円を超える場合もあります。

この結果からも、フリーランスエンジニアは会社員と比較して高い収入を得やすく、自分のスキルや働き方次第でより高単価の案件に参画できる可能性があることが読み取れます。特に、高度なスキルを持つエンジニアほど、時給4,000円以上、なかには8,000円を超えるケースも見られるなど、高単価な報酬を得ていることがわかります。

ITエンジニアがフリーランスになりやすい理由

ITエンジニアはフリーランスになりやすい職種ですが、その理由は以下のようなものです。

リモートワークとの相性が良い

ITエンジニアがフリーランスになりやすい理由のひとつには、リモートワークとの相性が良いということが挙げられます。

ITエンジニアの業務は、インターネット環境とPCがあれば完結することが多く、リモートでも支障なく仕事が進められます。開発や運用、保守といった作業はオンラインでのやり取りやクラウドツールを使って進行できるため、場所に縛られない働き方が可能です。さらに近年では、企業側も在宅勤務を前提とした体制を整えているため、フリーランスを受け入れるハードルが下がってきています。

このようにITエンジニアの業務はリモートワークと親和性が高いため、フリーランスとして独立しやすい職種といえるのです。

成果重視の評価スタイル

ITエンジニアがフリーランスとして活躍しやすい理由のひとつに、成果を重視する評価スタイルが業界に浸透していることが挙げられます。

IT業界では、勤務時間や勤務地よりも「どのような成果を出したか」が重視されます。コードやシステム、アプリなどの納品物が評価の対象となるため、働き方に関係なく実力を正当に評価してもらえるのです。

そのため、リモートワークや業務委託といった柔軟な働き方でも、十分に成果を示すことができます。そして企業側も、成果さえ出せれば場所や雇用形態は問わないという考え方を採用するケースが増えています。このように、成果にフォーカスした評価スタイルが定着していることが、ITエンジニアがフリーランスとして独立しやすい大きな理由といえるでしょう。

多様な案件が豊富にある

ITエンジニアがフリーランスとして活躍しやすい理由としては、多様な案件が豊富に存在していることが挙げられます。

IT業界は急速に拡大し続けており、Web開発やアプリ開発、インフラ構築、AI・データ解析など、多様な分野でフリーランス向けの案件が数多く存在します。さらに、企業のDX推進やクラウド導入の加速により、外部のIT人材を活用する動きも広がっており、フリーランスエンジニアの需要が大きく高まっています。そのため、自分のスキルや経験に合った案件を見つけやすい環境が整っているといえるのです。

実際、フリーランスエンジニア向けのマッチングサービスやエージェントサイトでは、常時数千件以上の案件が掲載されており、ジャンルや技術、働き方に応じた幅広い選択肢が用意されています。週3日勤務やフルリモート、短期・長期など、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能な案件も豊富にあります。

フリーランス支援サービスが充実

現在では、フリーランス支援サービスが充実していることから、ITエンジニアがフリーランスとして独立しやすいともいえます。

独立した際の大きな不安は、継続的に案件を獲得できるかどうかという点ですが、最近ではそうした営業活動を専門のエージェントが代行してくれるサービスが多く登場しています。案件の紹介から、クライアントとの条件交渉、契約手続き、さらには報酬の支払いまでを一括でサポートしてくれるため、営業に不慣れなエンジニアでも安心して仕事に専念できます。

さらに、税務や確定申告のサポート、福利厚生の提供、キャリア相談など、会社員と遜色ないレベルの支援を受けられるサービスも増えています。このような支援体制の整備によって、フリーランスの負担が大きく下がっているからこそ独立しやすいのです。

ITエンジニアがフリーランスになる際の流れ

では、ITエンジニアがフリーランスとして独立をするときには、どのような流れで進めるのがよいでしょうか。

1.スキルと実績の棚卸しする

ITエンジニアがフリーランスとして独立を目指す際には、まずスキルと実績の棚卸しを行うことが重要です。自分が何を得意とし、どのような業務に強みを持っているのかを明確にすることで、案件選びの方向性が定まり、クライアントへの自己アピールもしやすくなります。

たとえば、自分が得意とするプログラミング言語、使用経験のあるフレームワーク、業務領域などを整理しておくと、プロフィール作成や案件選定がスムーズになるでしょう。過去のプロジェクトで担当した内容や成果を簡潔にまとめ、提示できるようにしておくと、クライアントからの信頼も得やすくなるはずです。

2.ポートフォリオ、職務経歴書、スキルシートを準備

次に、ポートフォリオや職務経歴書、スキルシートなど、企業による選考を受ける際に必要になる書類を準備します。これらは、自身のスキルや経験を客観的に伝えるための重要な資料であり、フリーランスとしての信頼性や専門性を示すツールでもあります。

ポートフォリオには、過去に手掛けたプロジェクトの内容や成果物を掲載します。実際に開発したWebサイトやアプリケーションのURL、画面キャプチャなどを添えることで、実績を具体的に伝えやすくなります。

職務経歴書やスキルシートでは、担当した業務の詳細や使用技術、開発規模、チーム構成、期間などを具体的に記載しましょう。特に企業との契約を前提とする案件では、これらの書類の完成度が案件獲得率に直結するため、わかりやすく、かつ正確な記載を心がけることが大切です。

受かるエンジニアのスキルシートの書き方とは?テンプレートも提供

3.仕事環境と必要なツールを整える

フリーランスとして本格的に活動を始める前に、業務に集中できる仕事環境と必要なツールを整備しておくことも重要です。自宅を主な作業場所とする場合は、静かで集中できるスペースを確保し、デスクやチェアなど長時間の作業に適した設備を整えましょう。

また、業務効率を高めるためのツールやサービスの準備も欠かせません。例えば、以下のようなものが挙げられます。

用途 主なツール・サービス
コミュニケーション Slack、Zoom、Google Meet
タスク管理 Trello、Notion、Backlog
ソースコード管理 GitHub、GitLab、Bitbucket
会計・請求書作成 freee、マネーフォワード、弥生
デザイン・モックアップ Figma、Adobe XD
セキュリティ対策 ウイルス対策ソフト、VPN

4.開業届・税務関連の手続きを済ませる

フリーランスのITエンジニアとして正式に活動を開始するにあたり、法的な手続きも忘れずに行いましょう。まずは「個人事業の開業届」を税務署に提出する必要があります。これにより、正式に個人事業主として認められ、屋号の使用や確定申告の準備が可能になります。

あわせて提出しておきたいのが「青色申告承認申請書」です。青色申告を選択することで、最大65万円の特別控除が受けられるほか、赤字を繰り越せるなどの税制上のメリットがあります。これらの書類は開業から1ヶ月以内、またはその年の3月15日までに提出するのが基本です。

また、フリーランスとして活動するにあたっては、事業用の銀行口座を別途用意しておくことも重要です。法律上は個人の口座をそのまま使っても問題ありませんが、実務の観点からは、プライベートと事業のお金を分けて管理するのが望ましいとされています。

5.エージェントや求人サイトに登録

書類の準備が整ったら、案件獲得に向けて、フリーランス向けエージェントや求人サイトへの登録を行います。特に初めてフリーランスとして活動する場合は、営業や契約交渉に不安があるケースも多いため、エージェントを活用することでスムーズに案件を受注しやすくなります。

フリーランス専門のエージェントでは、希望条件に合った案件の紹介や、企業とのマッチング、契約手続きの代行、さらには単価交渉や稼働中のフォローまでサポートを提供してくれるところがあります。自分のスキルや働き方に合ったエージェントを複数比較・検討し、信頼できるサービスに登録しましょう。

また、クラウドソーシングや求人サイトにも登録しておくことで、エージェント経由では出会えない案件にもアクセスできる可能性が広がります。複数の経路を持っておくことで、案件獲得のチャンスを逃さず、安定した受注につなげることができるでしょう。

6.営業活動とスキルアップ

ここまでの準備が整ったら、実際に案件を受注するために営業活動を行います。

営業といっても、必ずしも直接企業に提案するばかりではありません。エージェントに登録したプロフィールの充実や、ポートフォリオの公開、SNSや技術ブログでの情報発信なども、広い意味での営業活動に含まれます。

また、既存の人脈を活かした紹介営業も効果的です。前職の同僚や知人、業界のつながりを通じて仕事の機会を得られることもあるため、定期的なコミュニケーションを大切にしましょう。

加えて、フリーランスとして継続的に案件を受注し、報酬を上げていくにはスキルアップも欠かせません。最新の技術トレンドに対応することで、より単価の高い案件に応募できるようになります。オンライン講座や勉強会、技術書の活用などを通じて、日々の学習を継続しましょう。

未経験でもフリーランスITエンジニアになれる?

ここまで、ITエンジニアがフリーランスになりやすい理由やフリーランスとして働き始める方法を解説してきました。では、実務経験のない未経験者でもフリーランスのITエンジニアになれるのでしょうか。

未経験でも可能か

未経験でもフリーランスのITエンジニアになることは十分に可能です。

近年では、IT業界全体の需要が急速に高まっており、それに伴って人材不足も深刻化しています。この状況により、実務経験が浅い人や未経験者であっても、意欲と基礎スキルがあれば採用・契約する企業が増えているのが現状です。

実際、経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には少なくとも約16万人、多くて約78万人のIT人材が不足すると試算されています。この大きなギャップを埋めるためにも、企業は経験者だけでなく、ポテンシャルのある未経験者にも目を向けざるを得ない状況にあるのです。

さらに、近年では未経験者向けの教育プログラムやスキル習得支援を行うIT企業やエージェントも増えており、学習と実務経験を両立できる環境が整いつつあります。こうした仕組みを活用しながら、自分のスキルを磨いていけば、未経験からでもフリーランスとして活動をスタートすることは可能でしょう。

まずは副業から始めるのも

未経験からいきなりフリーランスとして独立するのはハードルが高いと感じる場合は、まずは副業として小さな案件から始めるのもおすすめです。本業を続けながら、副業で実績を積んでいくことで、収入のリスクを抑えながらスキルアップと実務経験の獲得ができます。

クラウドソーシングサイトや副業エージェントを利用すれば、初心者向けの案件などを見つけやすいでしょう。これらの案件を通じて、納品の流れやクライアントとのやり取り、報酬の受け取り方など、実際のフリーランス業務に必要な感覚を身につけることができるでしょう。

このように将来的にフリーランスとして独立したいと考えているのであれば、まずは副業で経験を積みながら、着実に準備を進めていくのもおすすめです。

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