「ITコンサルタントのスキルを活かして副業できないかな?」「本業を続けながら、収入源をもうひとつ持ちたい」と思っている人もいるのではないでしょうか。

ITコンサルタントは専門性が高く、企業からのニーズも大きいため、副業案件も比較的見つけやすい職種です。ただし、どのように案件を探すべきなのか、どんな働き方ができるのかを事前に理解しておかないと、失敗やトラブルにつながる可能性もあります。

そこでこの記事では、ITコンサルタントの副業事情、具体的な仕事内容、案件の探し方や注意点について詳しく解説していきます。

ITコンサルタントは副業可能?

ITコンサルタントは、企業の経営課題や業務上の問題をITの力で解決する専門家です。では、その高度な専門性を活かして副業としても活動することは可能なのでしょうか?

副業禁止の場合がある

所属している企業やコンサルティングファームによっては、副業を禁止しているケースがあるので注意が必要です。

禁止の理由としては、クライアントファーストの原則を重視していることが挙げられます。副業によって本業のパフォーマンスが低下すれば、顧客満足度の低下や信頼の損失につながります。さらに、利益相反のリスクも重大です。副業先が本業のクライアントや競合に関わる場合、企業機密や利害関係に問題が生じる可能性があります。

そのため、副業が許可されているかどうかは、就業規則や社内ポリシーを必ず確認したほうがよいです。必要であれば、人事部や上司に相談するのもよいでしょう。副業が許可されている場合でも、申請が必要だったり、業務範囲に制限があったりするので注意しましょう。

副業を解禁した企業も増えている

近年では、働き方改革や人材の多様化を背景に、副業を容認・推奨する企業が増えてきています。「年間売上高500億円以上の日本企業でITやデジタルの戦略策定に携わっている役職者を対象としたITマネジメント調査」によると、既に約35.5%の企業が副業を正式に解禁しており、柔軟なキャリア形成を支援する動きが加速していることがわかります。

さらに、IT企業への副業に関するアンケート調査では、主要なIT企業のうち76%が副業を解禁していることが明らかになっており、特にデジタル系や高度専門職を中心に副業の受け入れが広がっている状況です。

ITコンサルにおいても、今後ますます副業が一般的なキャリア選択肢として定着していくと考えられます。特に、専門性の高いスキルや豊富な実務経験を持つ人材は、企業からの副業依頼が増えやすく、フリーランス的な働き方や複業スタイルを選ぶ人も少なくないはずです。

ITコンサルの副業実施状況

実際に副業をしているITコンサルタントはどの程度いるのでしょうか。

副業に関する調査結果」によると、あらゆる職種のなかで副業をしている割合が最も高い職種はコンサルタントであり、約3割(29.8%)が副業を行っているという結果が出ています。これは他職種と比べても非常に高い水準となっています。

また、本業の年収別に見ると、年収1,500万円以上の層から副業率が急激に上昇しており、職位別では部長相当以上での副業率が最も高いことも分かっています。これらの結果から、高度なスキルや豊富な経験を持つITコンサルタントが、自らの専門性を活かして副業を実践している傾向が強いと推察できます。

ITコンサルタントという職種は副業に適したポジションであり、実際に多くの人がキャリアを複線化していることがわかります。副業にチャレンジする価値は十分にあるといえるでしょう。

ITコンサルタントの副業ニーズは高い?

ITコンサルタントの副業人材へのニーズはどのような状況で、今後どのように変化すると考えられるでしょうか。

需要が増加

近年、DXの進展に伴い、ITコンサルタントへの需要は急速に高まっています。日経新聞の報道によると、企業の業務改革やデジタル戦略の重要性が増す中で、ITコンサルの役割はますます不可欠なものとなっており、DX対応を推進する企業の数は右肩上がりとなっています。

さらに、国内デジタルビジネスプロフェッショナルサービス市場の調査によれば、ビジネスコンサルティングやITコンサルティング、カスタムアプリケーション開発など、5つの主要分野を含むコンサル市場の規模は、2023年には前年比31.0%増となる1兆3,431億円に達しています。

今後もDX化の波が続く限り、ITコンサルタントの副業ニーズは持続的に高まると予測されます。専門性と柔軟性を兼ね備えた人材にとっては、副業市場においても大きなチャンスが広がっているといえるでしょう。

人材が不足

ITコンサルタントの需要が高まる一方で、人材の供給は追いついておらず、深刻な人手不足が課題となっています。

コンサル領域需給バランスレポート」によると、同サービスにおける「ITコンサル」の案件登録比率は25.9%と高い水準にあるものの、1つの案件に対してアサイン可能な人材は平均6.8名にとどまり、案件10件に対して人材が7名以下という明確な需給ギャップが生じています。

このように、案件の数に対して人材が圧倒的に不足している状況が続いており、企業側はITコンサルタントを確保することに苦戦していることがわかります。一方で、副業で参画可能なITコンサルタントにとっては、多数の案件から自分に合った仕事を選べる有利な環境が整いつつあるといえるでしょう。

副業人材の活用推進

ITコンサルタントの需要が増す中で、企業側も従来の正社員採用に加え、副業や業務委託といった柔軟な人材活用にシフトしつつあります。特にIT・デジタル分野では、専門性の高い人材をプロジェクト単位で登用する動きが一般化しています。

たとえば、副業・業務委託人材に関する企業調査によると、ITデジタル領域において業務委託人材を活用した経験がある企業は47.4%にのぼっており、およそ2社に1社が副業・外部人材の活用に踏み出していることがわかります。

このように、企業において副業人材の活用に前向きな姿勢が広がっていることは、ITコンサルタントとして副業を考える人にとって有利な環境といえるでしょう。

ITコンサルタントが副業を行うメリット

ITコンサルタントは副業を行うことでさまざまなメリットが得られます。

収入アップ

副業としてITコンサルタントの仕事に取り組む大きな魅力のひとつは、やはり収入アップが期待できる点です。

実際、副業を行っているIT人材500名を対象にした調査によると、副業での月収は「5万円未満」が32.6%で最多となっている一方で、月10万円以上の収入を得ている人も約半数にのぼるという結果が出ています。また、下記の「ITコンサルタントの副業の収入」で説明しているように、一定の報酬を得ることが期待できます。

このことから、本業で培った専門性を活かせば、副業で一定の収入を得られる可能性があることがわかります。特にITコンサルタントは高単価案件も多く、1案件あたりの報酬が高いため、限られた稼働時間でも効率的に稼げるでしょう。

知識と経験を高められる

副業は収入面だけでなく、ITコンサルタントとしての知識や経験をさらに高められることもメリットです。 本業では関われない業界や業種のプロジェクトに携わることで、異なるビジネス課題や技術環境に触れ、視野を広げることができます。

特にITコンサルティングは、業界ごとの業務理解やシステム要件が大きく異なるため、多様な案件に関わることで汎用性の高いスキルが身につくのが特徴です。また、副業で得た新しい知見やノウハウを本業に還元することで、本業でも成果を高めることにつながるでしょう。

さらに、副業先でのクライアントとの対話や課題解決経験は、提案力・ヒアリング力・ファシリテーションスキルといった、コンサルタントにとって重要なビジネススキルのブラッシュアップにもつながるはずです。

キャリアの幅を広げられる

ITコンサルタントが副業を行うことは、キャリアの幅を広げるうえでも有効です。副業では、本業とは異なる業界や業務に関わることで、新しい経験やスキル、人脈を得ることができます。こうした実績は、転職活動の際に強いアピール材料になりますし、独立を考える際にも大きな武器になります。

さらに、副業で関わったプロジェクトで成果を出すことができれば、そのまま別の企業から新たな依頼を受けることもあり、実績を積み重ねていくことでキャリアの選択肢が自然と広がっていくでしょう。

このように副業はスキルアップだけでなく、転職や独立に向けた実績づくりや人脈形成にもつながるため、ITコンサルタントにとってはキャリアの幅を広げる有効な手段だといえるでしょう。

ITコンサルタントの副業の収入

ITコンサルタントの副業で得られる収入はどれくらいなのでしょうか。

ITコンサルタントが副業で得られる報酬は比較的高水準です。副業報酬に関する調査によると、「10~30万円未満」が42%と最も多く、一定の収入を安定して得ている人が多いことがわかります。

さらに、フリーランス案件の相場調査では、ITコンサルタント領域における1案件あたりの平均単価は108万円とされており、高額となっています。同じように、副業であっても限られた時間で対応可能な案件が高単価であることが多いです。

このように、ITコンサルタントは専門性を活かすことで、副業でも大きな収入を得られる職種だと言えるでしょう。

ITコンサルの副業の業務内容と必要なスキル

ITコンサルの副業を行う前に、その業務内容や必要なスキルを理解しておきましょう。

副業ITコンサルの業務領域

副業で活動するITコンサルタントの業務は多岐にわたります。企業の経営課題や業務プロセスに対し、ITの観点から助言・提案を行い、課題解決や価値創出を支援するのが基本的な役割です。

主な業務としてまず挙げられるのがIT戦略立案支援です。企業の中長期的な成長に向けて、どのようなシステム投資やデジタル活用が必要かを分析し、戦略的なロードマップを設計します。

次に、業務改善コンサルティングも重要な領域です。現状の業務フローを可視化し、SaaSやクラウドサービスなどを活用して効率化・自動化を図る提案を行います。副業ではこのような改善提案を、限られた時間の中で的確に実行します。

さらに、システム導入やITプロジェクトの推進を支援するプロジェクトマネジメント業務に関与することもあります。進捗管理やリスク対策、ベンダー調整など、プロジェクトの実行フェーズにおいて、週1〜2回のミーティング参加や資料レビューといったスポット的な支援を行う形も増えています。

ITコンサルの副業に必要なスキル

副業としてITコンサルに取り組むには、限られた時間の中でも成果を出せるようなスキルとマインドセットが求められます。具体的には、以下のようなスキルが重要になります。

必要なスキル 内容
課題解決力 クライアントの業務課題を素早く把握し、ITの視点で解決策を導く力。短時間で本質を見抜く洞察力や仮説思考が重要です。
業務理解力とITリテラシー 業種・業界ごとの業務フローを理解し、SaaSやクラウドなどの技術を活用して最適な提案ができる能力が必要です。
コミュニケーション力 限られた接点でもニーズを正確に把握し、シンプルかつ的確に伝える力。オンラインでのやり取りが中心となる副業では特に重要です。
資料作成スキル 提案書や報告書などをロジカルに構成し、成果を見える形で伝える力。短時間で効率よく資料を作成するスキルが必要です。

ITコンサルの副業案件の探し方

ITコンサルタントとして副業を始めようという場合には案件を探さなくてはなりませんが、どのような方法が有効なのでしょうか。

エージェントに依頼する

副業案件を効率よく探す方法として、IT領域に特化した副業専門エージェントやフリーランスエージェントの活用が有効です。これらのエージェントは、希望する業務内容や稼働条件、スキルセットをヒアリングしたうえで、自分に合った案件を提案してくれます。

とくに、ITコンサルのように専門性が高く単価も高い案件は、企業側も信頼性を重視してエージェント経由で募集するケースが多く見られます。個人で探すよりも、条件に合った案件に出会いやすい点が大きなメリットです。

また、契約や報酬の調整、稼働中のフォローまでサポートしてくれるエージェントもあり、初めて副業に取り組む方でも安心してスタートできます。

副業求人サイトで探す

もうひとつの方法として、副業案件を扱う求人サイトやマッチングサービスを活用する方法があります。これらのサイトでは、ITコンサルタント向けの副業案件が定期的に掲載されており、自分のスキルや希望条件に合った案件を検索・応募することができます。

エージェントとは異なり、自ら案件を探して応募する必要がありますが、幅広い選択肢の中から自由に選べるのが特徴です。ただし、クライアントとのやりとりや契約交渉、業務の進め方などは自己責任となるため、ある程度の営業力や自己管理能力が求められます。

ITコンサルタントの副業案件ならベスキャリITで

ITコンサルタントは専門性が高く、企業からのニーズも大きいため、副業としても有望な職種です。ただし、副業を始める際には就業規則の確認や、案件の選び方、業務範囲、稼働条件などを事前にしっかりと理解しておくことが重要です。自分のスキルや目的に合った案件を見極め、適切な手段で探すことで、トラブルを避けながら効率的に副業を進めることができるでしょう。

ITコンサルタントとしてのスキルを活かして副業に取り組みたいと考えている方には、「ベスキャリIT」 の活用がおすすめです。ベスキャリIT は、IT領域に特化したフリーランス・副業支援サービスです。

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