「インフラエンジニアとしてフリーランスになれる?」「収入や働き方は会社員と比べてどう違う?」「実際に必要なスキルやリスクも知りたい」などと考えている人も多いと思います。
インフラエンジニアとしてフリーランスを目指す場合、案件の探し方や必要なスキル、働き方の特徴を理解していないと、安定的に収入を得ることが難しくなる可能性があるので注意が必要です。
この記事では、インフラエンジニアの需要やフリーランス案件の実態、フリーランスとして働くメリットやリスク、年収相場、必要なスキルや成功のためのポイントについて詳しく解説します。
目次
インフラエンジニアの需要
フリーランスのインフラエンジニアとしてのキャリアを考える前には、インフラエンジニアの需要が十分あるかを調べておいたほうがよいです。需要が十分あれば、フリーランスとして独立したあとにも仕事を得やすいでしょう。
インフラエンジニアの現状と需要
現在、インフラエンジニアの人材不足が深刻化しており、特にスキルを持つ人材の確保が課題となっています。経済産業省の調査では「今後最も不足する人材」の中にインフラエンジニアが挙げられており、特に若手人材の不足が顕著とされています。これは、クラウドやセキュリティ技術の発展に伴い、インフラ領域の知識を持つエンジニアへのニーズが高まっていることを示しています。
実際、国内ITインフラ運用動向調査によると、 ITエンジニアはクラウド/ソフトウェアやセキュリティの分野で特に不足しているとされています。また、企業の実感調査の結果を見ると、現時点で「不足を実感している」IT人材としてはバックエンドエンジニア(39%)とインフラエンジニア(38%)が上位に挙げられており、企業の多くがインフラ分野の人材不足を課題として認識していることがわかります。
実際の求人市場でも需要は高く、厚生労働省の職業情報提供サイトによるとインフラエンジニアの有効求人倍率は2.23とされており、1人の求職者に対して2件以上の求人が存在する状況となっています。
インフラエンジニアはフリーランスで働ける?
では、インフラエンジニアはフリーランスで働くことができるのでしょうか。
近年はコロナ禍をきっかけにリモートワーク環境が整い、フルリモートで対応可能な案件が増加しています。従来はインフラ業務というとサーバーやネットワーク機器の物理的な管理が必要で、出社が前提となるケースが多くありました。しかし、近年はコロナ禍をきっかけにリモートワーク環境が整い、フルリモートで対応可能な案件が増加しています。そしてクラウドサービスの普及によって、インフラの設計や運用の多くをオンラインで行えるようになり、必ずしもオフィスに出向く必要がなくなっています。
さらに、需要の高まりに伴いフリーランス向けのインフラエンジニア案件も増えてきています。クラウド環境の設計・構築からセキュリティや運用管理に至るまで、幅広い分野で外部の専門人材が求められているため、フリーランスとして活動するチャンスは十分にあるといえるでしょう。
実際に、弊社の案件紹介サービス「ベスキャリIT」にも多くのフリーランスのインフラ案件が掲載されており、インフラエンジニアもフリーランスで働ける可能性があります。
インフラエンジニアがフリーランスになるメリットとは?
インフラエンジニアはフリーランスになることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。「フリーランスエンジニアとしての働き方」についてのアンケート調査をもとに、メリットをまとめます。
収入を高められる可能性がある
フリーランスとして独立する大きな魅力のひとつは、収入面での向上が期待できる点です。
アンケート調査でも、フリーランスエンジニアの59.52%が会社員時代よりも収入が増えたと回答しています。特に、インフラエンジニアは需要が高く案件単価も安定しているため、スキルと実績を培えば高収入を目指すことが可能でしょう。
企業に所属している場合、給与は年功序列や社内規定に左右されがちですが、フリーランスであれば自分のスキルや経験に応じて案件を選び、報酬を交渉することができます。そのため、実力次第で年収を大きく伸ばすチャンスが得られるのです。
自由な働き方ができる
フリーランスのインフラエンジニアとして働く大きなメリットは、働き方の自由度が高いことです。勤務場所や勤務時間に縛られることなく、自分のライフスタイルに合わせて仕事を進められます。特にインフラエンジニアは、クラウドやリモート管理ツールを活用する案件が増えており、フルリモートで対応できるケースも少なくありません。
会社員であれば決まった時間に出社し、通勤に時間を費やす必要がありますが、フリーランスであれば場所や時間にとらわれず効率的に働けます。そのため、家庭やプライベートとの両立を重視したい人にとって、大きなメリットとなるでしょう。ライフイベントに合わせて働き方を柔軟に変えられる点も、会社員にはない大きなメリットといえるでしょう。
スキルや経験を高められる
フリーランスのインフラエンジニアとして働くことは、スキルや経験を高める大きなチャンスにもなります。会社員であれば配属部署や担当業務が固定されやすく、携われる業務範囲が限られることがあります。しかし、フリーランスであれば案件ごとに内容が異なるため、幅広い技術や最新のツールに触れる機会が得られます。
インフラエンジニアの分野でも、クラウド環境の構築やセキュリティ対策、運用自動化といった多様な業務に携わることが可能です。これにより、従来のオンプレミス環境に加えて、AWSやAzure、GCPなどのクラウドスキルを身につけるなど、キャリアの幅を広げられるでしょう。
さらに、案件選択を通じて自分の専門性を伸ばすこともできるため、経験を積むほど市場価値が高まり、より高単価の案件に挑戦できる好循環を築けるはずです。
会社の人間関係がない
フリーランスのインフラエンジニアのほかにメリットとしては、会社特有の人間関係に縛られないことが挙げられます。会社員の場合、上司や同僚、部下との関係性に気を使ったり、評価や昇進に影響するために組織内での立ち回りを意識したりする必要があります。しかし、フリーランスであれば基本的に成果物やスキルで評価されるため、人間関係の煩わしさから解放されやすいです。
もちろん、クライアントやプロジェクトメンバーとのやり取りは発生しますが、会社組織のような上下関係や社内政治に巻き込まれることはほとんどありません。そのため、純粋に仕事そのものに集中できる環境を作りやすい点は、フリーランスならではの大きな魅力といえるでしょう。
インフラエンジニアがフリーランスになることにはリスクも
インフラエンジニアはフリーランスになることでさまざまなメリットが得られますが、リスクもあります。ここでは上のアンケート調査をもとに、このリスクを紹介します。
仕事が得られないというリスク
フリーランスのインフラエンジニアの大きなリスクが「仕事が得られない」という点です。
会社員であれば毎月の給与が保証されていますが、フリーランスの場合、案件を獲得できなければ収入はゼロになります。特にインフラ分野はプロジェクト単位の契約が多く、1つの案件が終わるたびに次の仕事を探す必要があります。この繰り返しをスムーズに行えないと安定した生活は難しくなります。また、案件探しには営業力や交渉力が求められるため、技術力が高くても仕事が途切れるリスクは常に存在します。
インフラ分野ではクラウドやセキュリティの需要が高まっていますが、こうしたトレンドに合わせたスキルアップを怠ると競争力を失いかねないでしょう。技術力に加えて継続的な案件確保と市場動向への対応が不可欠なのです。
社会的信用が低くなるリスク
フリーランスとして活動するインフラエンジニアには、社会的信用が低くなるというリスクがあります。フリーランスは会社員と異なり会社という所属組織による信用がなく、金融機関や不動産契約などで信用力を示しにくいです。
特に、住宅ローンやクレジットカードの審査では安定収入が重視されるため、フリーランスという立場は不利になる可能性があります。会社員であれば勤続年数や給与明細を提示するだけで信用を得やすいですが、フリーランスは確定申告書や契約書をもとに収入の安定性を証明しなければならない場合があるのです。
ただしフリーランス向けの金融サービスを利用したり、複数年にわたる安定的な収入実績を示したりすることで、信用を補うことは可能です。
事務作業の負担が増えるリスク
インフラエンジニアがフリーランスとして活動する場合、事務作業の負担が増えるというリスクもあります。会社員であれば経理や税務、契約関連の業務は会社が担ってくれますが、フリーランスではこれらを自分自身で行わなければなりません。
特に、確定申告や社会保険の手続き、クライアントとの契約書の管理などは専門知識が必要で時間的なコストも大きくなります。請求書の作成や入金管理に追われて本来の業務時間を圧迫してしまう可能性などもあるでしょう。
会計ソフトを導入したり税理士に依頼したりすることでこの負担を軽減することは可能ですが、それにも一定のコストがかかります。
将来の保障が減るリスク
インフラエンジニアがフリーランスになると、将来の保障が減るというリスクもあります。会社員であれば厚生年金や社会保険、失業保険といった制度に守られていますが、フリーランスはこれらに加入できず、自分で国民年金や国民健康保険に手続きをして加入しなければなりません。
そのため、老後に受け取れる年金額は会社員に比べて少なくなりやすく、将来の生活資金に不安が残ります。また、失業保険がないため、案件が途切れた場合の生活保障がなく、収入がゼロになるリスクを自分でカバーする必要があります。そのため、長期的に案件が減少した場合や病気で働けなくなった場合には、生活基盤が大きく揺らいでしまう可能性があるのです。
フリーランス向けの民間保険や小規模企業共済、iDeCoなどの制度を活用することで、将来の保障を補う必要があるでしょう。
フリーランスのインフラエンジニアの年収相場
フリーランスのインフラエンジニアはどれくらいの年収を得ることができるのでしょうか。年収相場を解説します。
2021年2月時点におけるフリーランスインフラエンジニアの求人・案件の平均月額単価データを見ると、768万円となっています。
さらに、案件ごとの単価には幅があり、最高年収は約1,620万円、最低年収は約360万円と大きな差があります。スキルセットや経験年数、対応できるインフラ領域の広さ、稼働可能時間によって収入は大きく変動し、スキルや実績次第で高収入を狙えることがわかります。
また、案件を安定的に獲得できるかどうかも年収に直結するため、営業力や人脈づくりも重要な要素といえるでしょう。
インフラエンジニアのフリーランスに必要な要素
フリーランスのインフラエンジニアを目指す際には、どのようなスキルや知識、経験などが必要なのでしょうか。
営業力
フリーランスのインフラエンジニアとして安定的に案件を獲得するためには、営業力が欠かせません。会社員であれば営業部などが仕事を獲得してくれますが、フリーランスは自分で案件を探し、クライアントに提案して契約を結ぶ必要があります。
特に、インフラエンジニア案件は大規模プロジェクトや長期契約が多いため、単に技術力を示すだけでなく信頼性や問題解決力を効果的にアピールすることが重要になります。そのためにも、これまでの実績を整理したポートフォリオを作成したり、担当した案件での課題と解決プロセスを具体的に説明できるようにしておくとよいでしょう。
さらに、初対面のクライアントに安心感を与えるためのコミュニケーション力や、契約条件をスムーズに調整する交渉力も重要です。
プレゼン力
フリーランスのインフラエンジニアには、クライアントに自分のスキルや提案内容をわかりやすく伝えるプレゼン力も求められます。いくら高度な技術を持っていても、それを正しく相手に理解してもらえなければ、案件の受注につながりにくいです。
特に、インフラ分野は専門用語が多く、技術に詳しくない担当者にとっては理解が難しい場合があります。そのため、技術的な内容をできるだけ平易な言葉に置き換え、課題と解決策を論理的に整理して伝えることが重要です。
また、オンライン会議での資料作成や画面共有を活用した説明など、リモート環境でのプレゼン力も近年ますます重要になっています。こういったプレゼン力を高めることで、案件獲得の成功率が大きく向上するでしょう。
実績とスキル
フリーランスのインフラエンジニアとして活躍するためには、十分な実績と幅広いスキルが必要です。会社員と違って肩書きや所属企業の信用に頼れないため、クライアントはエンジニア個人の技術力や経験を重視します。
具体的には、サーバーやクラウドサーバー(AWS、Azure、GCPなど)、ネットワーク、ソフトウェアに関する知識とスキルや、要件定義から設計・構築・運用までを一貫して対応できる設計スキルや、インフラ自動化に必要なプログラミングスキルなどが必要になります。
さらに、近年ではセキュリティやクラウドネイティブ技術、コンテナといった最新のインフラ知識を持つエンジニアが高単価案件を獲得しやすい傾向にあります。実務経験も重要で、最低でも3年以上の経験が必要とされることが多いでしょう。
コミュニケーション力
フリーランスのインフラエンジニアには、顧客やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションを行う力が不可欠です。
案件を獲得する際には、顧客に対して専門的な知識をかみ砕いて説明し、システム導入や運用で得られるメリットを明確に伝えられなくてはなりません。また、トラブル発生時も迅速かつ丁寧に説明することで、安心感と信頼を得ることができます。
また、インフラ構築や運用は一人で完結するものではなく、システム開発者や運用担当者、セキュリティエンジニアなどとの連携が欠かせません。チームメンバーと密に情報共有を行い、課題や進捗を正確に伝えるためのコミュニケーション力も必要です。
フリーランスのインフラエンジニアで成功するには
フリーランスとして独立したあとに仕事を得て成功するためには、抑えておいたほうがよいポイントがあります。
エージェントを利用する
フリーランスエンジニアが成功するためには、フリーランス専門のエージェントを活用するのが有効です。フリーランスインフラエンジニアにとって、案件獲得は大きな課題です。案件が得られないと収入が途絶えてしまいますし、フリーランスを続けられなくなってしまう可能性もあります。
エージェントは企業との豊富なネットワークを持っており、フリーランス個人ではアプローチしづらい大手企業や長期案件を紹介してもらえる可能性があります。さらに、契約手続きや報酬の交渉、万一のトラブル時のサポートなども行ってくれるため、安心して業務に専念できます。
特に独立したばかりの時期は営業経験が乏しく、案件探しに多くの時間と労力を割いてしまいがちですが、エージェントを利用することで効率的に案件を確保でき、安定した収入につなげやすくなるでしょう。
ポートフォリオを作成する
フリーランスのインフラエンジニアが成功するためには、ポートフォリオを作成することが効果的です。
ポートフォリオは、自分のスキルや実績をクライアントにわかりやすく伝える手段です。企業側はフリーランスに仕事を依頼する際、スキルや経験を客観的に確認できる材料を求めています。履歴書や経歴書だけでは十分に伝わらない部分も、ポートフォリオを通じて具体的に示すことで、信頼を得やすくなるでしょう。
ポートフォリオを作成する際は、専門分野や得意技術を簡潔に示し、スキルは具体的に整理することが大切です。実績は可能であれば数値で成果を示すと説得力が増します。
人脈を築く
フリーランスのインフラエンジニアが安定して案件を獲得するためには、人脈を築くことが重要です。
実際にフリーランス協会が公開した「フリーランス白書2023」によると、「最も収入につながる案件獲得経路」という質問に対して「人脈」がもっとも多く、33.6%を占めています。
人脈から得られる案件は、信頼関係をベースにしているため、条件の良い案件や長期的な契約につながりやすいのが特徴です。また、一般公開されている案件と比べて競争率が低く、スムーズに受注できることも大きなメリットと言えるでしょう。
そのためには、業界イベントや勉強会に積極的に参加したり、オンラインコミュニティでの交流を続けたりすることが効果的です。さらに、過去に仕事をしたクライアントや同僚との関係を大切にすることも、新たな紹介案件につながる大切なステップになります。
フリーランスのインフラエンジニア案件はベスキャリITで
インフラエンジニアは、フリーランスとして独立することが十分可能な職種です。特にクラウドやセキュリティ分野の需要が高まっている昨今、スキルを磨けば高単価案件に挑戦できるチャンスも広がっています。収入アップや働き方の自由といったメリットを得られる点もフリーランスの大きな魅力でしょう。
しかし、フリーランスとして長く安定して活動するためには、継続的な案件の獲得が不可欠です。そのため、信頼できる案件獲得の仕組みを持つことが成功の鍵となります。
そこでおすすめしたいのが、フリーランスエンジニア専門のエージェントサービス「ベスキャリIT」です。ベスキャリITは、15年以上にわたってITエンジニアのキャリア支援を行ってきた実績を持ち、常時1万件以上という豊富な案件を保有しています。
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